「てもらう」文の意味について
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概要
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日本語の「てもらう」文では受け手の主語が「<行為>+<恩恵>」を受ける。<主語の意志> があると<X (主語の意志) >の要素が付加される。<主語の意志> の有無、<主語の意志> の <強弱の程度> によって、さらに意味が分けられる。<主語の意志> が入っている場合、<主語の意志> の <強弱の程度> によって、(1) 使役性 (2) 依頼 (3) 形式的許可に意味が区別される。<主語の意志> が入っていない「てもらう」文は <受け身性> を帯びる。また、<主語の意志>と <相手の意志> との関わりで <恩恵> の <強弱の程度> も表すことができる。<相手の意志> が関わるほど <恩恵> は強い。<恩恵> の <強弱の程度> は「受け身性>依頼>使役性>形式的許可」のようになる。
- 東北大学の論文
- 2001-11-15