動詞の多義構造を明らかにする際に、自・他対応の関係を用いることの有効性を検証するため、「だす・でる」を取り上げ、その意味・用法を考察した。その結果、「でる」の複数の意味の中で、中心的意味として用いる用法に対しては自・他対応が成立する場合が多く、周辺的意味として使われる用法に対しては自・他対応が成立しない場合が多いということがわかった。
東北大学大学院