いわゆる非恩恵の「-てやる」における受け手の再検討
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概要
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一般に「-てやる」は、行為者の被行為者に対する恩恵を表すが、非恩恵を表す「-てやる」があるとされる。しかし、一般の「-てやる」も非恩恵表現も、直接受け手もしくは間接受け手が存在する構造を持つ。この基本的な構造から、非恩恵も恩恵と関係があることを論じた。また、恩恵や非恩恵とは無関係だといわれている強い意志の「-てやる」や条件節の「-てやる」も、与え手と受け手を示すことによって、恩恵や非恩恵との関係を明らかにした。
- 東北大学の論文
- 2003-12-10