長江流域の農耕集落について
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概要
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近年,水田稲作と集落生活をはじめとする農耕文化ないし初期国家の形成過程や稲作文化の伝播ルートに関する調査研究は,中国,朝鮮半島,日本列島を含む東アジア諸国の長期的な課題として注目を浴びており,とりわけ考古学界では新しい発見と研究成果が相次いでいる。そこで龍谷大学国際文化学部は2000年2〜3月に中国の雲南省と長江上,中流域の現地調査を行ない^<1)>,その後,南京博物院考古研究所と雲南大学人類学科との共同研究を計画し,2002年9月には太湖流域を中心にして,長江下流域における考古学,民俗学調査を実施した^<2)>。ここでは,主に考古学の立場から長江流域を上,中,下三流域に分けて,農耕集落遺跡を中心に環壕集落の出現から城郭都市への変遷,水田稲作の源流などについて述べておきたい。
- 2004-03-25
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