R. シューマンの歌曲研究(IV) : 『リーダークライス』作品39における象徴的表現(I)
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概要
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筆者は『国立音楽大学研究紀要』第35集、第36集、第38集において、R.シューマン(Robert Alexander Schumann)〔1810-1856〕の歌曲を取り上げ、W.ベッティヒャー(Wolfgang Boetticher)〔1914〜 〕の分析による象徴的表現が各曲においていかに用いられているかを明らかにしてきた。今回は《Liederkreis》Op.39(歌曲集『リーダークライス』)作品39を取り上げ、これまでと同様、その象徴的表現を確認した上で、詩と音楽、歌唱声部とピアノ伴奏との関わりを分析、考察することにより、演奏解釈への足掛かりとすることを試みた。なお、紙面の都合上、歌曲集後半の6曲は次集への掲載とする。
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