『異人恐怖伝』に見られる国学者黒沢翁満の『鎖国論』受容
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概要
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20060817誤字修正版。西田耕三「学界時評 近世」〈『國文學 解釈と教材の研究』第50巻3号、p154、2005年3月)参照。嘉永3年(1850)に刊行された『異人恐怖伝』(木版、3巻3冊)は、志筑忠雄訳「鎖国論」写本の初めての刊本だった。前編2巻が「鎖国論」の翻刻で、後編1巻はそれを土台にした翁満の論である。そこに見られる翁満の「鎖国論」出版意図は、従来指摘されてきたようないわゆる「鎖国」政策の維持や「攘夷」運動推進のためといった理由ではなく、「西洋風」によって乱され損なわれた「和魂」の回復と確立にあった。
- 2004-09-10
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