褐炭の乾餾(大正一四年三月二五日京城講演會に於て)(京城講演會, 滿鮮大會講演録)

概要

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演者は先づ同一褐炭中に於ても米國其他に産するリグナイトと獨逸に産するブラウンコールとの間には著しき性質の差異あるを指示したる後褐炭の利用法として之を乾餾して水分並に揮發分を去り得られたる褐炭炭を家庭用其他に利用するは我國の現況に於て最も實現し易き褐炭の利用法なるを述べ實際作業に於て如何なる乾餾爐を選み如何なる事項に注意す可きかを説明せり乾餾方法として外部加熱法内部加熱法並に併合加熱法の場合を説明し外部加熱法として獨逸に於けるローレ爐、米國にて試驗せるバブコック・エンド・オーデル爐に就きて説明し内部加熱法として獨逸に於けるAVG法並にルーギ爐其他に就き其特長を述べ一般に内部加熱法の熱利用に有効なる可きを指示せる後褐炭の水分除去、乾餾により粉末となり易き性質の處理法及び乾餾設備並に熱利用に關し詳細なる説明を試み簡單なる内部加熱法の一例としてオーデル爐を就て述べ裝置の完全を期せんが爲め複雜なる構造を與ふるは必ずしも經濟的ならざるを説けり。
一般社団法人日本エネルギー学会の論文
1925-05-20