ソーシャルワーカーを描いたフィクション作品に関する一考察 : 医療ソーシャルワーカーを描いたテレビドラマの事例検討
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概要
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ソーシャルワーカーに焦点を当てて創作され、放映された連続テレビドラマである「天使のように生きてみたい」(1992年)の第1回放送分について、そこでのソーシャルワーカー像の描写の仕方をソーシャルワークの専門的視点から検討した。映像作品で一般に紹介されることが稀なソーシャルワーカーを主人公が目指す職種に設定し、この職種への関心を喚起している上に、厳しい経営環境の中でも患者サービスの向上を図る目的からソーシャルワーカーを新たに雇用し、専門の相談室を開設するという病院の取り組みを描くことで、医療機関におけるこの職種の有用性も示唆していた。しかし、養成教育のプロセスが簡略化されており、志望者に求められる専門知識・技術とその習得に要する努力が極めて軽く扱われている上、ソーシャルワーカーと他の医療職が立脚する根本的な価値観・基本的理論に関して大きな誤解を招くセリフが主人公によって明言されており、適切さを欠いていた。
- 新潟医療福祉大学の論文
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