インドネシアにおける移住政策と地方開発 : 1970年代半ば以降の展開
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概要
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本稿は、インドネシアにおける移住政策がもつ多面的で複合的な性格を明らかにするとともに、そのなかで地方経済開発に関連した側面について考察し、同政策の今後を展望することを目的としている。まず第I節では、移住政策が展開されてきた背景であるインドネシアにおける人口分布の地域間格差の態様について、最近30年余における変化に焦点を当てて考察した。次に第II節では、前節での考察を基に、同政策がいかなる目的をもって展開されてきたのかについて検討した。その際、同政策の多面的で複合的な性格に注目しつつ、そのなかで地方経済開発に関連した側面についての検討に重点をおいた。第III節では、同政策によっていわゆるJAMBAL地域からそれ以外の外の地域へと送り出されてきた移住世帯数の実績を概観し、その実績が示す近年の傾向を明らかにした。最後に第IV節では、前節までの検討を要約し、移住政策と地方開発の今後について若干の展望を行っている。
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