自動視野計を用いた動的視野測定プログラムの開発
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概要
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視野測定には動的視野測定と静的視野測定がある.今日,自動視野計の普及により静的視野測定が視野検査の主流となってきている.一方動的視野測定の代表であるGoldmann視野計は,測定技術および結果の信頼性等の問題からそれを有する施設は減少傾向にある.そこでわれわれは,イソプタが形成する外部角度にて視野変化を判断するという新しいアルゴリズムを開発した.Goldmann視野計の結果を用いて各応答点における外部角度の分布を見ると,視野異常を検出できる角度範囲の最適値は150〜240°であった.動的視野の特性を得るため,個体内では正常者8例8眼(平均年齢29.6±2.5歳)を対象とし,個体間では正常者34例34眼(平均年齢47.7±8.6歳)を対象に,イソプタの内部面積と外部角度を用いて各種条件が測定結果に及ぼす影響を検討した.その結果,視標速度が速く年齢が高いほど面積は狭小化した.角度は面積と比較し測定条件の影響を受け難かった.一方,面積と角度の変動幅は視標のエネルギーが小さいほど大きくなり,中心30°外においては視標速度,年齢の影響を受けにくかった.また個体内より個体間のほうが変動幅は有意に大きかった.本アルゴリズムを搭載したプログラム(Program K)にて,緑内障患者12例12眼(平均年齢53.1±5.6歳)を対象にOctopus 101を用いて測定を行いGoldmann視野計の結果と比較検討したところ,高い一致性が認められた.
- 近畿大学の論文
- 2003-11-25
著者
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