ターミナルケアにおける全人的ケアのあり方 : 「死の臨床研究会」の動向を通して
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概要
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ターミナルケアの核となる全人的ケアについて明らかにするために、「日本死の臨床研究会」誌の『死の臨床I〜VII』を通して、研究発表者の構成、研究方法、研究内容について年代を追って検討した。さらに同研究会において1989年から新たな試みとしてなされた症例検討をもとにターミナルケアのあり方を整理することで、全人的ケアの基本として以下のことが分かった。1.ターミナル期にある患者の精神的な不安や苦痛に対して、精神科医がその構造を提示し、ターミナルケアを提唱したことから患者に対する理解が深まった。ターミナルケアの目指すところは、患者の多岐にわたるニードに答えるべく、さまざまな職種によるチーム活動としてなされる全人的ケアである。2.全人的ケアにおいて、患者の背景を含めて全体像を詳しく知ることが重要である。さらに、患者の「自分を分かってほしい」との願いに応答できるように努めることが全人的ケアの基本である。
- 熊本保健科学大学の論文
- 2001-03-15
熊本保健科学大学 | 論文
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