冬になると目にする雪結晶の様々な形の生成メカニズムは,まだ完全には理解されていない.そこには,氷の表面構造が深く関与していると考えられている.この数十年間で氷の表面には擬似液体層があることが実験的に明らかになってきた.ここでは,1972年に Lacmann と Stranski が考案した擬似液体層のモデルを軸に,擬似液体層の性質を解析し,雪の相図を説明する.
立教大学