サル下側頭皮質におけるニューロン活動と刺激検出の成否の相関
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概要
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知覚に相関した神経活動を探るために, 強制2択課題を用いて弁別閾値付近でのサルの知覚判断のゆらぎとニューロン活動のゆらぎとの相関を調べる研究が多くなされている.しかし閾値付近では自覚的な知覚がなくとも弁別の成績が良いことがあるので, より直接的に知覚に相関した神経活動を求めるにはサルに検出課題をさせる必要がある.そこで本研究ではサルに図形検出課題を訓練し, この課題を遂行中のサルの下側頭皮質からニューロン活動を記録した.サルの刺激検出の成否とニューロン活動のトライアル間変動の相関を信号検出理論にもとづいて評価したところ, 下側頭皮質のニューロン活動のゆらぎは刺激の検出の成否と有意に相関していた.この結果は, 下側頭皮質の神経活動が「刺激の形が見えている」というアウェアネスに関わっていることを示唆している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-12-02
著者
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藤田 一郎
大阪大学大学院生命機能研究科 認知脳科学研究室
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藤田 一郎
大阪大学大学院生命機能研究科
-
藤田 一郎
大阪大学大学院基礎工学研究科:生命機能研究科:crest 科学技術振興機構
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土井 泰次郎
大阪大学大学院生命機能研究科
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