機能的MRIと近赤外計測を用いた脳機能同時測定法の開発とその応用
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概要
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目的 : 機能的MRI及び近赤外計測で得られる脳機能情報の統合を目的に同時計測システムの開発を行った.方法 : 被検者は健常成人男女計22名である.光トポグラフィー装置に10m延長ケーブルを接続し,3T MRI装置内で視覚刺激による脳賦活検査を行った.賦活位置の同定を行うため,光トポグラフィー装置の各プローブには直線マーカーを配置した.矩形チェッカーボード刺激を用い4種類の網膜地図を作成し位置の比較を行った(n=7).さらに,刺激時間を2-10秒と変化させ,時間応答特性を比較した(n=5).結果 : 各脳賦活画像(BOLD信号及びoxy-Hb, deoxy-Hb)は空間的に良好な相関を示し,かつ時間的にも相関があった.ただし,時間不変線形システムによる検討では特にBOLD信号及びdeoxy-Hbにおいて線形性からの乖離が顕著であった.結論 : 以上の結果は両モダリティが同一の生理学的現象を観察していることを示唆する.特性の異なるシステムを組み合わせることでより多くの脳機能情報が得られるものと考える.
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