小児看護学実習における学生の受け持ち患児および家族に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
目的 : 小児看護学実習で学生が特定の患児を受け持つことによる患児および家族への影響を知り,今後の実習指導に役立てることが目的である.方法 : 受け持ち児の家族,同室児の家族を対象に質問紙調査を行った.配布数39部,回収数35部で回収率は89.8%であった.結果 : 学生は特定の患児を受け持つ実習において,以下の役割を担っていることが確認された.1)入院生活から生じる受け持ち児のストレスの軽減を図り,入院生活への適応を促進する 2)不在時の母親の心配を軽減する 3)患児-母親関係を促進する 4)受け持ち児と同室児の関係を促進する 一方,マイナスの影響として,学生の対象理解の不十分や援助技術の未熟に関連した母親の不安が確認された.結論 : 以上の結果から,患児を受け持つ実習をとおして担える1)〜4)の機能を大切にし,学生の対象理解の促進,援助技術の向上のための授業の工夫,より多くの子どもと触れ合える体験の必要性が示唆された.
- 群馬県立県民健康科学大学の論文
著者
関連論文
- 車の保有率の高い農村地域における更年期女性と生活習慣病 : 10年前と比較して
- 投稿 K村における5歳児の小児生活習慣病検診結果と生活習慣との関連
- 前更年期群,更年期群,過更年期群とタイプA:地域住民の分析
- 血液・腫瘍疾患をもつ子どもにとっての学童期の入院体験
- 小児看護学実習における学生の受け持ち患児および家族に及ぼす影響
- 小児がんで子どもを亡くした家族へのかかわりに対する看護者の思い
- 子供の生活習慣と健康
- 予防接種法改正にともなう保護者の意識調査