小児がんで子どもを亡くした家族へのかかわりに対する看護者の思い
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概要
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本研究は,小児のターミナルケアにおいて,看護者が愚見の死後の家族への支援についてどのように考え,どんな援助を行っているのかを明らかにする目的で行った.対象者は小児専門病院に勤務する看護者4名で,半構成的面接により30分程度のインタビューを行った.その結果,以下の3点が明らかになった.1.看護者にとって,愚見の死や残された家族に対する特別な思いが,愚見の死後の家族へのかかわりの勤機づけとなっていた.2.看護者としての役割意識の捉え方によって,「医療者としての一線をこえない」がヽかわりと,「ひとりの人間として」のかかわりという2通りの考え方があった.3.看護者が,ひとりの人間として家族にかかわっていくときには相互作用があり,とくに母親との思いの共有は,看護者自身の癒しにもつながっていた.
- 群馬県立県民健康科学大学の論文