ミオシン置換平滑筋スキンド標本のカルシウム制御収縮
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概要
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本研究は,まず平滑筋スキンド標本から選択的かつ完全に近くミオシンを抽出除去する条件を検索した。モルモット盲腸紐より平滑筋微小標本を作製し,サポニン処理によってスキンド標本を作製した。平滑筋スキンド標本より,高イオン強度,高MgATPとEGTAの条件下で6時間かけてミオシンを抽出した。そして同条件下で,骨格筋のミオシンを細胞内へ3時間かけて導入した。次にイオン強度を下げて,骨格筋ミオシンのフィラメントを形成させた。このhybridized skinned標本は,MgATP存在下に,Caに依る収縮とEGTAに依る弛緩を示した。この結果は,平滑筋のカルシウム制御に於いて,アクチン側の修飾機構の存在を示唆している。
- 帝京平成大学の論文
- 2003-06-25