複数のQoS要求を満たすマルチキャストツリーを生成するリンク状態アルゴリズム
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概要
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従来のマルチキャストツリー生成は,ネットワークコストなどの単一の指標について経路全体で最適化することを目的としているが,次世代のマルチメディア通信サービスにおいては,帯域や遅延など様々なQoS(Quality of Service)要求を満たす必要があるため,これらを同時に考慮することが求められる.これは,すべての受信ノードについての経路を,複数のQoSを考慮したユニキャストルーチングによって生成することで実現できるが,そのままでは各経路間でのリンクの共有などを考慮していないため,経路全体のコストが大きくなる点が問題となる.そこで本論文では,複数のQoS要求を満たしたうえで経路全体のコストを削減する新たなマルチキャストツリー生成アルゴリズムを提案する.本方式では,Dijkstraのアルゴリズムを用いてすべての受信ノードに対して経路を生成する際に,中間情報として得られる経路を保存し,これらを効率的に組み合わせることによって目的の経路を得る.また,時間計算量の導出とシミュレーションによる性能評価によってその有効性を確認する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-10-01
著者
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木下 和彦
大阪大学大学院情報科学研究科
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谷岡 秀昭
大阪大学大学院工学研究科情報システム工学
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村上 孝三
大阪大学大型計算機センター
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神原 正義
大阪大学大学院工学研究科情報システム工学専攻
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木下 和彦
大阪大学大学院 情報科学研究科情報 ネットワーク学専攻
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