Ethylnitrosourea 経胎盤誘発脳腫瘍モデルにおける 12-O-tetradecaoyl-phorbol-13-acetate の発癌促進効果
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概要
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マウス皮膚発癌モデルにおいて二段階発癌理論が提唱されて以来,種々の臓器における発癌プロモーターが報告されているが,脳腫瘍モデルにおいては,発癌プロモーターの作用は報告されていない。今回,Ethylnitrosourea(ENU)経胎盤誘発脳腫瘍モデルに対する12-O-tetradecanoyl phorbol-13-acetate(TPA)の発癌促進効果をin vivo-in vitro assay系およびENU誘発後のmicrotumor発生過程の両面より検討を加えた。その結果. ENUを発癌剤として投与されたラット胎仔脳細胞の悪性変化に対して,TPAが強いプロモーター作用を示し,さらにENU経胎盤誘発後のmicrotumor の発生に対して,TPAが促進効果を示す点が明らかになった。以上より,中枢神経系の発癌過程で二段階発癌理論が適応されることが示唆された。
- 神戸大学の論文
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