農業技術研究開発の経済的効果の評価手法に関する研究 : 生産物改良型農業技術(水稲品種開発)を事例として
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概要
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本論では, 農業技術研究開発が日本全体に及ぼす経済的効果(インパクト)の特性を考慮した評価手法を提示し, 具体的に生産物改良型の研究開発である水稲品種開発技術を事例として, 当該技術の効果を体系化し, 対象とする効果の特性に応じて, 経済的効果の算出方法を明確化し, 経済的効果を算出した。水稲品種開発技術を事例とした経済的効果の評価については, 平成12年度新たな農業政策に関する行政手法導入支援事業「これまでの技術開発施策に対する評価に関する調査研究」の一環として(社)農林水産先端技術産業振興センターからの委託により(株)三菱総合研究所が行った調査結果を参考とした。具体的には, 収量向上効果と品質食味の向上効果(およびそれに伴う価格向上効果)を経済的効果の対象とし, 品種による収量向上分を分離すると共に, 食味スコアと市場価格との関係から, それぞれの経済的効果の算出を行った。このことにより, 本論で提示した経済的効果の評価手法が有効に適用できることが示された。
- 2005-11-30
著者
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