リードタイムと安全在庫を考慮したMRP生産管理の挙動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
MRP方式による生産管理システムでは, 現実に生産に要するリードタイムが, 生産環境の複雑な要因により大幅に変動するため, 計画リードタイムの適切な設定をすることが難しい.また計画リードタイム長は, タイムバケット単位で与えられるので, 在庫の微調整が困難であり, 計画リードタイムに基づく過剰在庫が生じる場合がある.本研究では, 実際に生産に要したリードタイムをシミュレーション実験により測定し, 変動の分布を調べることにより, 計画リードタイムを固定値に設定する場合の問題点を明らかにした.さらに, MRPシステムに常に存在する在庫量の仕組み(システム在庫)を, リードタイム長と安全在庫量により解明し, これらを制御パラメータとして活用することにより, 柔軟なMRP生産管理を行うことを提案した.システム在庫に対する平均期末在庫の比を導入した目標制御基準値を設けることにより, 管理を行う手順を示し実験を行った.その結果従来の決定方式より, 期末在庫量が少ないレベルでの計画が可能となり, この制御手順の有効性を示すことができた.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 2003-10-15
著者
関連論文
- リードタイムと安全在庫を考慮したMRP生産管理の挙動
- 生産管理方式評価のためのシミュレーションシステム構築
- 海外経営戦略意志決定システム
- 直列型ステージを持つ在庫発注システムの解析
- 典型的需要パターンに対する過渡応答JIT生産に関するシミュレーション研究(第一報)
- スケジューリング研究の現状と課題(経営工学の現状と課題)
- MRPロットサイズ問題
- 会話型スケジューリング・システムにおける操作者の判断の効果
- 会話形式による設備配置計画システム
- スケジューラーの判断を加える会話型システムの効果 : スケジューリング問題の近似解法に関する研究(第4法)(1984年春季研究発表抄録)
- シミュレーションによるMRPシステムの性能評価
- 資源配分を伴う Network Scheduling 問題 ―（０－１） 整数計画法による Approach ―
- MRPシステムの評価に関する研究
- (0-1)整数計画法によるプロジェクト・スケジューリングの研究
- 自動生産システムにおけるスケジューリング方式 : スケジュール/リスケジュール手順
- 自動生産システムにおけるスケジューリング方式について
- A Program Package for Solving General Scheduling Problems
- 特定機械での作業順序強制の効果 : スケジューリング問題の近似解法に関する研究(第3報)
- 産学研究を推進するために(産学研究体制の確立について)
- 経営工学実験に「生産管理システムのシミュレータ」を導入して
- 最大利益根付木問題のアルゴリズムII : 最大重み経路法(グラフ・ネットワーク(2))
- 最大利益根付木問題のアルゴリズム(グラフネットワーク(2))
- 第15回企業事例交流会ルポ(情報の窓)
- ピッキング作業の時間推定に関する研究
- An Interaction Approach for System Engineer's Surrounding
- 情報処理技術者の採用方法の実態と問題点
- システムエンジニアの適性能について
- 情報処理技術者の適性能に関する研究
- 情報処理技術者の採用方法の実態と適性能力について
- 職場適応要因に関する心理学的研究―Ⅱ
- 職場適応の要因に関する心理学的研究―Ⅰ
- 開眼時におけるEEGの処理区間について
- 確立モデルによる大気汚染濃度予測の一手法(その2)
- HLISPのImplementationとそのApplicatioｎ
- スケジューリング問題の近似解法に関する研究(第2報) : decomposition algorithmの検討
- スケジューリング問題の近似解法に関する研究(第1報)
- 法人化にあたって学会に望む
- スケジューリングの理論(計測・自動制御小特集号)
- 確率モデルによる大気汚染濃度予測の一手法
- グラフの平面性判定に関する一解法アルゴリズム
- スケジューリング研究の大潮