保育学科学生の植物観
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概要
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子どもたちは身近な自然との様々な関わりを通して,その心身を発育,発達させ,好奇心や創造力を育むと同時に,様々な環境への関心を高め,社会性を育て,人間として豊かに生きていく為の基礎を学ぶ重要な体験を得ると考えられる。しかし,今日,子どもたちを取り巻く生活環境の変化は,子どもと自然の関わりを疎遠なものとし,容易には自然体験を得にくい状況を作り出していると考えられる。本研究では,「育てる」「遊ぶ」「工作する」の3つの視点から植物との関わり方をとらえ,子どもたちの発育発達を支え,さらに「子育て支援」に役立てていくための,基礎資料を得ることを目的として,保育学科1年生を対象にアンケート調査を行った。その結果,「保育園や幼稚園において,子どもたちが植物に関わる体験をすること」は必要であると学生全員が考えており,また,植物を使った工作はその前後の気分を,「楽しい」「さわやかな」「活動的な」などプラス方向に変化させたことが考察された。
- 2004-07-30