子育て中の親の意識と親子活動に関する一考察
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概要
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かつて子育ては,親族や地域の人々による連帯により支えられてきたが,核家族化や急激な少子化の進行により,育児に関わる家族を取り巻く社会環境は著しく変化し,子育て不安の問題が,子育てに関する社会問題として注目されるようになって久しい。今日のように子育てに関する家庭機能が弱体化している社会にあっては,子育て不安をもつ親たちへの適切な援助体制の確立と,子育てに対する身近で手軽に利用できるサービスやシステムを早急に構築する事が必要である。本調査は,親子教室に参加した親を対象に,子育て中の親の子育てに関する意識と,地域における子育て支援の一つとしての親子活動について検討することを目的として調査を行った。その結果,子育てに対して悩みを持つ親のほうが,悩みを持たない親より,育児関連講座等に参加している割合が高いと思われ,親子協同で行う製作活動は子どもにとっても親にとっても気持ちのゆとりを生み,作品を通して語り合う親子の姿が観察された。
- 2004-02-02