雇用における男女平等法とその課題(1) : 『女性労働白書』の現状分析
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概要
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雇用平等の実現をめざす流れは,今日国際的なものである。我国において男女雇用機会均等法が昭和60年に制定された。均等法が施行されてから今日まで,17年間が経過している。それまでは女性労働者を1人の労働者とみなす基盤が相当遅れていた。女性労働者の権利増進の役割を担って登場した均等法は,女性労働者にとって効果的な役割を果たしてきたのであろうか。本稿では均等法施行前と均等法施行後17年間に女性労働は変化したのかどうかを探ってみたい。また,変化があったとすればどのような変化をもたらしたのだろうか。平成14年度版『女性労働白書』を用いて均等法施行前と均等法施行後の女性労働の実情と均等取扱い及び女性の職場進出状況について比較し分析を行なった。その分析結果をもとに,男女平等社会の実現に向けての課題を明らかにしたい。本稿では,女性労働の実態の分析から問題点を整理し,均等法の抱える課題を提示するための材料としたい。
- 2004-07-30
著者
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