小売店頭サイドからのSCM戦略
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概要
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SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)戦略は,製造業者と販売業者におけるサプライ・チェーン形成の影響を受ける。その理由は,生産や流通システムによって,あるいは商品特性や小売業態によって異なるからである。流通システムにおけるSCM概念は,製造業者と販売業者によるパートナーシップによる経営効率化戦略の枠組みで捉えることができる。特に小売企業においては,単品管理からカテゴリー別管理への転換が必要であり,それを後押しした形での企業間関係は,顧客満足や顧客重視の観点から,またチャネル戦略の有効性の低下によりメーカー主導型から小売企業主導型へとシフトしている。そして小売企業のSCM戦略は,需給調整機能としての小売企業活動というよりも,さらなる需要創造機能としての小売企業活動に位置付けされる。
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学の論文
- 2004-02-02