転倒予防教室が健康関連体力と生活習慣の改善に役立つか

概要

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健康増進教室や転倒予防教室などを定期的に継続する取り組みによって,地域住民の健康や生活の質的向上を目指す背景には,高額な国民医療費対策が避けられない課題としてある。積雪寒冷環境では無雪環境以上の体力が求められているにも関わらず,北海道では青少年・高齢者の体力は全国平均を下回っている。高齢者のQOL向上と外出機会の減少を防ぐために転倒予防教室(ころばーぬ教室)を在宅介護支援センター事業として実施するなどの道内の地方自治体(泊村,訓子府町,様似町,妹背牛町)の取り組みについて報告する。高齢者の健康づくりを目的とした介入プログラムの効果として,柔軟性の向上をはじめ握力や脚力等の体力の向上に有効であることは知られており,体力項目では有意な向上がみられた。また,こうしたプログラムが体力の維持にとどまらずに,アクティブなライフスタイル形成に効果があるのかについて調査した。身体活動記録計(ライフコーダ)の2週間装着により,エネルギー消費量(kcal/day),歩数(step/day),速歩時間(min/day)について調査したのでその結果を紹介する。
2004-10-31