SINRを考慮したECN-based無線TCP万式
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概要
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携帯端末の普及や無線通信技術の発達に伴い、有線で最も広く利用されているTCPが無線環境においても使用できることが望まれる。無線通信は有線通信に比べ転送誤り率が高く、しかも誤り率が電波環境の変動により変化する。従来のTCPでは無線の高い誤り率によるパケットロスを輻輳によるロスと区別できないため、輻輳状態にないにも係らず不必要にデータの送信速度を抑制するという問題があった。この開題を解決するため、輻輳を明示的に通知するECN(Explicit Congestion Notification)[1]が有効であると考えられる。しかし、ECN方式はネットワークの輻輳によるパケットロスを事前に防ぐという目的で有線ネットワークにおいて提案されているため、無線環境においての動作規定、性能評価などは不明確であった。そこで本研究では、輻輳を明示的に通知するECN方式を用いて、輻輳によるパケットロスと無線リンクによるパケットロスを区別してフロー制御を行うECN-based無線TCP方式を提案する。さらに、無線電波環境において、特にSINRを指標として無線リンクならびにボトルネックのあるネットワーク両方において提案方式の性能評価を行った。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-04-11
著者
-
蓮池 和夫
Atr適応コミュニケーション研究所:(現)通信総合研究所
-
蓮池 和夫
Atr適応コミュニケーション研究所
-
張 共
ATR適応コミュユニケーション研究所
-
蓮池 和夫
Atr適応コミュニケーション研
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