表情検出課題に影響を及ぼす要因の検討 : 図式顔の物理的特徴と被験者の不安特性(顔とコミュニケーション及び一般)
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概要
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本研究では、図式顔の物理的特徴と被験者の不安特性を取り上げ、これらの要因が表情検出課題における怒り顔の優位性の発現にどのような関わりをもつのかについて実験的に検討した。実験1では、図式顔の輪郭の型(丸顔と角顔)を変数として、幸福顔と怒り顔の検出課題を実施した。その結果、図式顔の輪郭は怒り顔の優位性の発現それ自体には影響を及ぼさないが、中立顔の検索効率と関連することが明らかになった。実験2では、被験者の不安特性を変数として実験1と同様な表情の検出課題を実施した。その結果、被験者の不安特性も怒り顔の優位性の発現には影響を及ぼさないが、怒り顔の検索効率や幸福顔の検出ミスと関連することが明らかになった。
- 2005-10-27
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