会話における笑いの表出機能 : "laugh-speak"に着目して
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概要
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心理学において、笑いの社会的機能について言及されることはあっても、研究されることは希である。そこで本研究では、社会的相互作用における笑いについて吟味した。まず、日誌法を用いて日常生活における笑いの表出状況について検討した。その結果、笑いはその大半が社会的相互作用、とりわけ会話場面で表出されることが明らかになった。また、笑いの原因の多くは明確に意識化されないが、社会的な状況での笑いは、笑う側の他者志向性や演技性と関連することが示唆された。さらに、実際の会話や講演などの発話データに対し会話分析を援用した結果、笑いながら話す、すなわちlaugh-speakの存在があらためて確認され、その機能は多岐にわたることが推測された。
- 1999-11-18
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