減算対策と理学療法士の関わり

概要

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わが国は, これまでどの国も経験したことがない「超高齢化社会」を迎えようとしている。以前から様々なところで指摘されてきた経緯がある。そこで厚生労働省が, やっと重い腰を上げて「褥瘡対策未実施減算」制度を, 2002年10月に導入した。我々理学療法士が病院や施設の中で, 褥瘡対策に関わる頻度が増えたのではないかと思われる。褥瘡対策委員会が急遽施設内で立ち上がり, 委員として招聘され会議に出席されている会員も多いのではないかと考えられる。しかし, 褥瘡回診の現場等では褥瘡に関する知識がなく, 何をどうしたら良いのか戸惑っておられる状況があるのでなはないかと推察する。このような状況から, 協会では遅きに失した褥瘡対策プロジェクトが立ちあがった。この背景には, 日本褥瘡学会からの要請があったことも事実である。ここでは減算対策と, 理学療法士の関わりについて一緒に考えてみたい。褥瘡対策が出てきた社会的背景褥瘡対策が出てきた社会的背景には, 様々な要因が複雑に絡み合っており, この背景について考えてみたい。
2005-06-20