生活支援に向けた工学的技術の応用 : パワーアシストスーツの開発
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概要
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パワーアシストスーツと聞いて皆さんはどのようなものを思い浮かべるだろうか。身に付けることで人間の身体能力を拡張する機械はSF映画やアニメーションには数多く登場する。特殊な衣服を身に着けるだけでほら, あなたも力持ち。小さい子供が夢見るような, シンプルで素朴な夢。そんな夢のような技術が近年, 高齢者福祉や障害者の自立支援等の分野において近い将来に実用化されるであろう技術として急速に注目を集めつつある。そんなパワーアシストスーツおよびその周辺技術の開発について, 筆者がこれまでカリフォルニア大学アーバイン校, また長崎大学の機械制御学研究室において, 理学療法学研究者をはじめとして医学関係者, ならびに義肢装具士等, 多くの方々の協力を得て行ってきた取り組みを中心にここで紹介させていただくことにする。パワーアシスト技術の歩み 物語や小説の中に数多く登場する装着型のパワーアシスト装置だが, 実際に人間の身体能力を拡張すること目的として行われた工学的研究の最初の例は1960年代半ば, アメリカでGE社と軍の協力により開発された「ハーディマン」であるとされている。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2005-06-20
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