高齢者の車いす作製(生活支援に向けた理学療法 : 専門性を活かす視点)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
車いすは移動用具, 座具としての機能を持っている。この二つの機能は, 生活上の目的を達成させるための手段であり, 車いすを動かすこと, 車いすに座ることが目的ではない。高齢者が車いすを使用する場合, その目的が不明確な場合が多い。そのため, 車いすの座り心地や使い勝手についてはあまり考慮されないままに, 利用者の身体寸法に比べて大きな標準型車いすにそのまま乗っている場面を多く見かける。身体機能に適合していない車いすの利用は, 活動範囲を制限するだけでなく, 新たな二次的障害の原因にもつながる。寝たきりゼロの実現と介護保険の開始により, 車いすの利用は広がってきた一方で, 高齢者の車いすの不適合が問題になってきており, 何とか改善したいと感じるPTも増えてきている。今回のワークショップでは, 日々の臨床場面で, 車いすを利用している人々に目を向け, 問題に気づき, その解決方法の考え方を学ぶことに重点を置いて, 臨床での車いす作製に活かせる視点を学ぶことを目標にした。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2005-06-20
著者
関連論文
- 補助具の開発変遷(4)車いすの開発変遷
- 689 脳卒中片まひ者のエスカレータ乗降訓練の適応と身体機能との関連(神経系理学療法,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 379 歩行自立度と非麻痺側膝伸展筋力・麻痺側荷重能力の関係(第2報)(神経系理学療法3)
- 片まひ者の歩行自立度と健側膝伸展筋力・まひ側荷重能力の関係
- 258 座位姿勢の調整によって嚥下機能障害に改善がみられた一症例(神経系理学療法3)
- 38. 入浴動作の介助負担に関する実態調査
- 高齢者の車いすの作製
- 第2特集 車いす徹底研究 人にやさしい車いす
- 780 介助犬認定過程における理学療法士の役割(生活環境支援系理学療法18)
- 高齢者の車いす作製(生活支援に向けた理学療法 : 専門性を活かす視点)
- 第2特集 車いすの活用法 事例から見る車いすの選び方・使い方
- 適切なシーティングの方法とは (特集 障害者・高齢者のよりよい生活を支えるシーティング)
- W202004 工学がリハビリテーションに与える影響([W20200](技術と社会部門企画),高齢者リハビリにおける工学的アプローチ)