学童期の矯正患者をもつ家族の母親からみた歯磨き習慣について : 第 1 報 基礎資料の検討
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概要
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矯正治療を予定している学童をもつ母親104名を対象として, 母親からみた子供および家族構成員の歯磨き習慣について面接調査を行い, 次のような結果を得た.1. 親が歯を磨くにもかかわらず, 歯を磨く習慣のない子供がいた(2%).2. 自分から進んで磨く子供は70.2%, 言葉かけ等の家族の援助が必要な者29.8%であった.3. 磨き方は, すみずみまで磨く子供39.4%, 大まかに磨く者60.6%であった.4. 父親の58.8%は, 子供に歯を磨くよう声をかけている.これは, 母親とほぼ同数にあたる.5. 学童期の子供には, 口腔清掃回数, 口腔清掃自主態度, 口腔清掃達成度が良好に定着している歯磨き習慣形成群と内容の伴わない歯磨き習慣未形成群の者がいた.前者に対しては抵抗なく矯正治療を開始できようが, 後者に対しては適切な口腔衛生指導が必要である.6. 学童期の歯磨き習慣の形成には, 母親に加えて父親も関与していることが示唆された.
著者
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