パーセンタイル法による日本人学童の顎顔面頭蓋の成長発育評価に関する研究
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概要
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成長発育が旺盛でかつ矯正治療の主な対象時期にある学童の顎顔面頭蓋の成長発育様相を捉え評価することは, 歯科矯正臨床上不可欠なものである.本研究は, 身体発育基準として現在小児歯科臨床において頻用されているパーセンタイル法を, 顎顔面頭蓋各部の成長発育評価に応用し, 発育基準値について検討するものである.資料は, 小学校1年から中学校3年まで9年間にわたって経年的に蒐集した男子47名, 女子40名の正面および側面の頭部X線規格写真である.頭部X線規格写真から, 顎顔面頭蓋の形態を代表する10項目の解剖学的計測項目について距離的計測を行い, 各部位について累積度数百分率を求めた後, パーセンタイル発育基準値を算出した.さらに, 得られた基準値をもとに臨床上実用的な顎顔面頭蓋のパーセンタイル標準成長発育評価図表を作成した.本研究で得られた発育基準値を, 成長発育期にある学童に応用することにより, 診断の一助として, あるいは治療効果の評価として矯正臨床上きわめて有用となるであろう.
- 日本矯正歯科学会の論文
著者
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上田 昌夫
神奈川歯科大学附属横浜研修センター総合歯科学講座歯科矯正学分野
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小田 博雄
神奈川歯科大学附属横浜研修センター総合歯科学講座歯科矯正学分野
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小田 博雄
神奈川歯科大学矯正科
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小田 博雄
神奈川歯科大学附属病院矯正科
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小田 博雄
神奈川歯科大学歯科矯正学教室
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山藤 雅良
神奈川歯科大学 歯科矯正学
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鈴木 祥井
神奈川歯科大学歯科矯正学教室
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鈴木 祥井
神奈川歯科大学歯科矯正学
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山藤 雅良
山藤矯正歯科クリニック
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本郷 弘
神奈川歯科大学歯科矯正学教室
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鶴見 布美子
神奈川歯科大学歯科矯正学教室
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宮川 泰郎
神奈川歯科大学歯科矯正学教室
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