後方からの外力を加える部位・負荷量の変化による立位時の下肢筋活動順位について
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概要
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立位保持している健常者に対して後方から外力を加えたとき, 下肢の筋活動は一定して起こると考える。本研究での目的は, その外力の与える部位または負荷量を変えたときに特徴的な下肢の筋活動順位の起こる条件を見い出すことである。被検者(健常女性12名)に立位をとらせ, 後方から予告なしに重りを衝突させた。外力は, 部位(肩, 腰)と負荷量(1kg, 3kg, 5kg)の2つの測定条件の組み合わせで, 全6測定条件で加えた。各条件で左右の大腿直筋, 大腿二頭筋長頭, 腓腹筋外側頭, 腓腹筋内側頭の筋活動順位を測定した。その結果, 重さ5kgの条件が最も一定した筋活動順位を示し, かつ肩と腰の条件では筋活動順位が異なる特徴を示した。最も重い5kgの外力になると中枢性にプリプログラミングされた協調活動に頼らざるを得ない状況であったため, 一定した筋活動順位を示したと考える。肩と腰で筋活動順位の特徴が異なったのは, 特に腰へ外力を加えたときは股関節に対し直接的な伸展方向の他動運動を起こすとともに膝関節に対する衝撃が大きく, それらに抗する必要があると考えた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2001-07-31
著者
-
対馬 栄輝
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻
-
対馬 栄輝
弘前大学医学部保健学科
-
石田 水里
鳴海研究所清明会鳴海病院リハビリテーション部:弘前大学大学院理工学研究科
-
石田 水里
鳴海研究所清明会鳴海病院 リハビリテーション部
-
石田 水里
清明会鳴海病院リハビリテーション部
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