重症心身障害児の呼吸障害に対する治療 : 運動療法と舌根沈下防止装具の併用
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概要
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重症心身障害児・者の上気道閉塞性呼吸障害は, 下顎後退・舌根沈下による中咽頭の通過障害が一因である。下顎後退, 舌根沈下による上気道閉塞性呼吸障害の症状を呈した重症児に対し, 運動療法を施行し, 胸郭呼吸運動の改善をみた。運動療法効果の持続と気道確保のため舌根沈下防止用装具を試作した。装具装着により, 閉塞性無呼吸数の減少, 脈拍数の減少, 動脈血ガス値の改善を認めた。運動療法と装具の併用が本児の呼吸機能の改善に繋がったと考えられる。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1999-01-31
著者
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金子 断行
国立精神・神経センター武蔵病院理学療法室
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佐藤 昌代
国立神経・神経センター武蔵病院
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金子 断行
国立神経・神経センター武蔵病院
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砂野 義信
川村グループ企画開発室
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佐藤 昌代
国立神経・神経センター武蔵病院:(現)国立療養所西多賀病院
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