疾病によるADL障害と自己評価(Self-esteem)との関連性
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概要
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本研究の目的は, 疾病により生じたADL障害と主観的QOLである自己評価(self-es一teem)の関連を解明することである。対象者は, 理学療法実施患者177名及び, コントロール群として健常者99名である。評価は, ADL検査にBarthelIndexの変法, 自己評価にRosenbergself-esteemscaleを用いた。その結果, 患者群の自己評価は健常高齢者より低値であり, 中でも重度のADL障害が生じた四肢体幹障害者の自己評価が最も低かった。また, 外来患者4名の経時的調査(12ケ月)では, ADLの改善と自己評価の向上との関係は認められなかった。この結果から, ADL障害で自己評価は低下するが, 低下した自己評価の回復にはADLの改善だけでは不十分であることが示唆された。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1998-07-31
著者
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縄井 清志
日本医科大学付属病院
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縄井 清志
日本医科大学付属病院整形外科
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広村 健
日本医科大学付属病院整形外科
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伊東 浩一
日本医科大学付属病院整形外科
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佐藤 和男
日本医科大学付属病院整形外科
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原崎 淳子
日本医科大学付属病院整形外科
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鴬 春夫
鈴江病院 リハビリテーション科
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岸 あゆみ
日本医科大学付属病院整形外科理学療法室
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鴬 春夫
橋本病院リハビリテーション科
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岩上 哲也
紀南総合病院リハビリテーション科
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