健常者における起立負荷時収縮期血圧の変動
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概要
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20歳代から80歳代の健常者222例に対して, 10分間の90度他動的起立負荷による収縮期血圧(以下血圧と略す)の変動をオシロメトリック法を用いて検討し, 起立による血圧変動を各年代, 性別について解析した。仰臥位から起立することにより血圧は全般的に上昇した。しかし男性, 特に50歳以上では起立直後(起立後1〜3分)に血圧が低下し, その後上昇する例が多かった。一方, 女性では起立直後血圧が低下する例は少なく, 10分間平均の血圧上昇程度も50歳以上では男性より大きかった。また男女とも起立から再び仰臥位に戻した直後に血圧が低下する傾向がみられた。起立時の血圧の変動を検討するには, 年齢や性別を考慮する必要があると考えられた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1998-01-31
著者
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渡辺 正樹
春日井市民病院 神経内科
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山田 順亮
浜松リハビリテーションセンター
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奥田 哲也
名古屋第一赤十字病院リハビリテーション科
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山田 順亮
名古屋第一赤十字病院整形外科
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伊藤 宏樹
名古屋第一赤十字病院 神経内科
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渡辺 正樹
名古屋第一赤十字病院
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