脊髄小脳変性症患者障害像の臨床経過
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概要
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脊髄小脳変性症患者37名(オリーブ橋小脳萎縮症: OPCA19名, Menzel型9名, その他9名)を対象に, 機能障害(筋緊張, パーキンソニズム, 筋力など7項目)と能力低下(Barthel Index, 移動能力)を調査し, 障害像の経時的変化, 機能障害と能力低下の関連性を検討した。全体では発症から移動不能まで5年から20年の経過であったが, OPCAはMenzel型に比べ障害の進行が速く, パーキンソニズム, 自律神経症状の合併率が高かった。移動能力は, 協調性障害, パーキンソニズム, 筋力低下との関連が強かった。筋力低下については廃用性による二次的障害の要素もあるので筋力維持の運動療法の重要性が示唆された。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1994-09-30
著者
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