脳卒中片麻痺患者の歩行時における足趾の形状変化の実態
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概要
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脳卒中片麻痺患者の歩行時に見られる足趾の屈曲変化の有無と形状の違いを調査し, 歩行能力や運動機能との関係を分析した。対象は片麻痺患者48名で, 椅坐位時と歩行時の足趾を写真撮影し足趾変化の有無を判定した。さらに, 足趾の屈曲変化をclaw toe, hammer toe, mallet toeの三種類に分類した。足趾の屈曲変化が見られた群は, 裸足歩行不可能群に多かった。足趾の屈曲変化が見られた裸足歩行可能群では, 歩行速度が遅く, 運動機能も低かった。claw toeはhammer toeと比較して裸足歩行不可能群に多かった。裸足歩行可能群でもclaw toeはhammer toeよりも歩行速度が遅く, 運動機能が低かった。以上より, 両者間に機能の優劣があることが考えられた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1993-12-31
著者
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松田 淳子
協和会病院リハビリテーション科 : 札幌医科大学大学院保健医療学研究科
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吉尾 雅春
協和会病院
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檀辻 雅広
協和会病院
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松尾 薫
協和会病院
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祝部 美樹子
協和会病院
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朝倉 健
協和会病院
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朝倉 健
協和会病院リハビリテーション科
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