慢性呼吸不全を有する重症脳損傷児の運動療法と姿勢保持用具の検討
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概要
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重症脳損傷児の呼吸機能評価を検討し, 慢性呼吸不全を呈する症例で, 運動療法と姿勢保持用具の有効性を確認した。運動療法としては, 重度痙性を抑制し全身の姿勢筋緊張を整えながら, 胸郭の運動性と排痰を促した。さらに, 安定した気道確保と換気能力を高める為に, 頭頸部・体幹の抗重力伸展を基本とした, 頭頸部と下顎の運動性, 肋骨の挙上下制運動の促通を行った。また, 頭部保持器具付きの腹臥位用の姿勢保持用具は, 分泌物を喀出しやすくし, 重度痙性の抑制と体幹伸展・胸郭運動の制限を緩和するよう有効に作用した。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1993-01-01
著者
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