クローズドキネティックチェインとの関連からみた等速性筋力評価における測定速度の検討

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概要

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膝部障害などのリハビリテーションにおいて膝伸筋筋力を等速性に測定し, スポーツ復帰の指標とする場合がある。その際の至適速度を検討することを目的に, 14名の被験者に対し通常行われている坐位での膝伸筋・屈筋の筋力と, スポーツ動作に重要でしかもスポーツ能力に相関が高いといわれるスクワット動作での出力をどちらも等速性に低速から高速まで測定し, 膝伸筋・屈筋筋力のどの速度域がスクワット筋出力と相関が高いかを検討した。又, 等速性スクワット筋出力における膝屈伸筋の出力要素を調べるために筋電解析を行った。その結果, 坐位測定の筋出力は低速域では相関が認められず高速域で有意な相関が認められた。又, 等速性スクワット筋出力における膝伸筋出力要素は大きいことが認められた。この結果から膝伸筋・屈筋筋力を坐位で等速性に測定しスポーツ復帰の指標とする場合, 低速域のみならず高速域での筋力評価が重要であることが示唆された。
社団法人日本理学療法士協会の論文
1993-01-01

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