18. 手術時間および出血量は適切に予測されているか

概要

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安全な周術期管理と効率的な手術室運営の為には,術前の手術時間や出血量の予測が必要不可欠である。福岡歯科大学付属病院中央手術室では,手術申込用紙に主治医による予定手術時間と予測出血量の記載を義務付けている。今回,1998年から2000年の間に全身麻酔で行った手術に対し麻酔記録用紙をもとに予定手術時間と実施手術時間,予測出血量と実測出血量について各診療科別に調査し,比較検討を行った。さらに,患者の手術室搬入から執刀開始までの時間についても調査し,予定時間との比較検討を行った。その結果,手術時間,出血量,麻酔導入時間ともに,予測と実測に有意差を認めた。その誤差は,近年になるに従い小さくなる傾向にあったが,個々の症例では著しい誤差を認める場合があった。我々麻酔科医を含め,現状を把握,反省し更なる努力が必要あり,一層慎重に術前に検討しなければならないと考えられた。具体的な対策として,手術時間,出血量をできる限り正確に予測すること,迅速な麻酔導入と覚醒を行うこと,消毒や局所麻酔などを麻酔導入後速やかに行える体制を整えること,などが考えられる。そのためには,術者,看護婦,麻酔科医の手術チーム内での相互理解と協力が必要である。
2001-12-30

18. 手術時間および出血量は適切に予測されているか

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