機構部品の温度-応力の加速性
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概要
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機構部品特にはんだのクリープ破断が問題になっている。金属にかかるストレス (温度と応力) がある程度の大きさになると両者の作用で引き起こされる時間依存性の故障現象がクリープ破断である。さらに応力が過大になれば通常の引っ張り (剪断) 強さで表される非時間依存性 (すなわち即時) の破断特性を示す。ここでは時間依存性を示すはんだのクリープの範囲での寿命のストレス依存特性を調べた。 共晶系の Pb-Sn はんだを用いて温度と応力をパラメータとして破断時間までの寿命をクリープ試験機で調べた結果、寿命は温度の項と応力の項および両者の積の項の積に反比例することが分かった。これは同時作用といわれる。 この式を従来から発表されている鉄鋼のクリープ特性に当てはめたところ、従来の式の不備が分かり、かつ発表されているデータには誤りがないことが分かった。そこで温度と応力による同時作用の加速試験の式として広く使えるものを提案する。
- 日本信頼性学会の論文
- 1996-03-10