潜在型MMP-7のテトラスパニンとの結合と活性化

概要

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Matrix metalloproteinases(MMPs)は細胞外マトリックス分解に中心的な働きをする酵素群で、ヒト癌細胞の浸潤・転移にMT-lMMP/MMP-2系とMMP-7の関わりが明らかとなっている。MMPsは潜在型酵素(proMMPs)として産生されることから、生体内での作用には活性化は必須のプロセスであり、これまでの研究からMT1-MMPによるproMMP-2活性化機構が解明されてい乱本研究では、proMMP-7活性化機構の解明を目指して、proMMP-7をbaitにした酵母two-hybrid systemでヒト肺cDNAライブラリーをスクリーニングし、テトラスパニンの一分子をクローニングした。酵母two-hybridアッセイでは、本分子の細胞外ドメインがproMMP-7のプロドメインと結合することが示され、binding assayと免疫沈降により両者の特異的結合が証明された。また、本分子をトランスフェクトした細胞では、細胞膜表面でのproMMP-7の捕獲と活性化が証明された。以上のデータは、本分子が細胞膜上にproMMP-7をトラップすることで活性化を促進することを示唆している。