アトピー性皮膚炎の顔面潮紅に対する温清飲の有用性の検討
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概要
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顔面の潮紅を主症状または主訴の一つとするアトピー性皮膚炎の患者20症例を対象として, 漢方製剤の温清飲を投与してその臨床的有用性を検討した。 温清飲を単独で使用した10例では著効1例(10%), 有効2例(20%), 無効7例であり, 効果出現時期はいずれも投与後2週間以内であった。 一方, 温清飲と他の漢方内服薬を併用した10例では有効3例(30%), やや有効3例, 無効4例であった。 副作用は2例(10%)に起こり, 全身の紅斑の著明な悪化1例, 胃痛1例であった。 以上より温清飲はアトピー性皮膚炎の顔面潮紅に対する有用な治療薬の一つであると考えた。
- 社団法人日本東洋医学会の論文
- 1996-03-20
著者
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