脳卒中片麻痺患者の杖歩行パターン間での運動機能差違
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
脳卒中片麻痺患者の杖歩行パターンには, 二動作杖歩行と三動作杖歩行がある。今回, 各杖歩行パターン間における機能差違を脳卒中片麻痺患者24名(二動作杖歩行12名・三動作杖歩行12名)を対象にし, 麻痺側運動機能(上下肢, 体幹), 非麻痺側下肢筋力, 立位バランス(静的, 動的), 片足立位保持, 歩行能力の検査項目から比較検討をおこなった。その結果, 麻痺側運動機能(下肢, 体幹), 立位バランス(静的, 動的), 麻痺側片足立位保持, 歩行能力に有意差が認められた。今回の比較において二動作杖歩行群が三動作杖歩行群を上回っていた機能は, (1)麻痺側下肢, 体幹機能が高い, (2)静的立位の重心動揺が少なく, 常に一定の範囲に保たれている, (3)動的立位の左右方向への重心移動距離が大きくなる, (4)麻痺側下肢の支持性が高い, の4点であった。
- 2000-03-31
著者
関連論文
- 内頸動脈皮質・皮質下梗塞による片麻痺患者の歩行予後と脳血流
- 37. 肥満度の認識とスポーツ
- 脳卒中片麻痺患者の杖歩行パターン間での運動機能差違
- 脳表在性ならびに嚢胞様病変をMRIにて検出しえたcryptococcus髄膜脳炎の1例
- 261. 理学療法経過報告書の試作
- III-J-2 脳梗塞とSPECT (第4報) : 座位保持能力と急性期脳血流の関係
- 276. 脳梗塞患者の急性期座位保持能力と脳血流の関係
- 881 脳卒中急性期片麻痺患者における歩行イメージ再学習後の歩容変化(神経系理学療法19)
- 脳卒中片麻痺患者の杖歩行パターン移行の経時的機能変化(第2報)(成人中枢神経疾患)
- 83. 脳卒中片麻痺における杖歩行パターンの比較検討
- III-F1-1 脳梗塞とSPECT (第5報) : 慢性期再訓練による歩行能力改善と脳血流との関係
- II-B1-1 脳梗塞とSPECT(第三報) : 片麻痺における歩行機能獲得例の脳血流推移
- 5.脳梗塞とSPECT(第2報) : 内頸動脈皮質枝系梗塞における視床・小脳ダイアスキーシスと片麻痺予後(脳卒中-予後I)
- 良性頭蓋内圧亢進症を合併した全身性エリテマトーデスの1例(神経内科学教室竹宮敏子教授退任記念特別号)
- 7.脳梗塞とSPECT(第1報) : 皮質枝系梗塞の経時的SPECT変化と片麻痺予後(脳機能)
- 316. 脳梗塞発症後急速に歩行獲得した症例の脳血流変化