内頸動脈皮質・皮質下梗塞による片麻痺患者の歩行予後と脳血流
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概要
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内頸動脈皮質・皮質下梗塞27例を, 退院までに杖や下肢装具の有無にかかわらず介助なしでの独歩が可能な21例(予後良好群)と不能の6例(予後不良群)に分け, 脳SPECTで経時的(前期;発症7日以内・中期;10〜14日後・後期;4〜5週後)に脳血流測定を行った。予後不良群の前頭葉・頭頂葉皮質及び大脳半球では前期と後期に病巣側の有意な血流低下と共に健側の血流低下もみられ, 視床では前期に病巣側での有意な血流量低下が認められた。両群の早期・中期・後期での経時的変動は有意でなかった。以上から, 内頸動脈皮質・皮質下梗塞の片麻痺による歩行障害の予後予測に, 発症7日以内の脳血流測定が参考になると思われた。
- 1997-08-18
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