小児の椅子からの立ち上がり動作パターンの発達的推移

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概要

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1歳から4歳の健常小児を対象に,椅子からの立ち上がり動作パターンの発達過程を明らかにする目的で動作時間分析を行った。立ち上がり動作は,第1相:体幹前傾開始から殿部離床開始までの時期,第2相:頭部・体幹前方移動と膝関節伸展,殿部前上方移動の時期,第3相:頭部・体幹上方移動と股関節・膝関節・体幹の同時伸展時期の3相に区分された。第1相にみられる体幹前傾最大角度は,月齢が増すに連れて減少する傾向が明らかとなった。3つの各運動相の時間比率の変化は,第1相は月齢が増すに連れて減少し,第2相は月齢に関係なくほぼ一定,第3相は月齢が増すに連れて増加することが明らかとなり,その変化の推移は3,4歳で一定傾向を示すことが明らかとなった。その比率は,第1相28%,第2相9%,第3相63%であった。
社団法人日本理学療法士協会の論文
1996-07-31

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