中枢神経疾患に対する上田法の治療経験 : 1回治療後の歩行機能の変化について
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概要
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上田法の治療経験について報告する。今回の報告では比較的身体機能の安定している中枢神経疾患8症例を対象に上田法を1回施行し, 治療前後での最大歩行速度, 歩幅および関節可動域の変化を測定し, 検討した。8症例中3例で最大歩行速度に, 4例で歩幅に有意な変化がみられた。また, 歩行機能に有意な変化がみられた症例のうち3例について関節可動域を測定したところ, 測定した全症例で可動域の改善がみられ, 上田法治療による歩行機能の改善に痙性の改善の関与が示唆された。これらの結果をもって上田法が有効な治療法であるとは結論できなかいが, 少なくとも上田法は中枢神経疾患に何等かの変化をもたらしうる手技であることが示唆された。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1992-09-01
著者
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谷中 誠
国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院
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谷中 誠
国立療養所箱根病院 附属リハビリテーション学院
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平岡 浩一
国立療養所箱根病院附属リハビリテーション学院理学療法学科
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中嶋 明
国立療養所箱根病院
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岡村 孝治郎
済生会平塚病院
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谷中 誠
国立療養所箱根病院附属リハビリテーション学院理学療法学科
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